2008/05/01

茶況

今年で、僕が茶園を引き継いでから5年目のお茶時期が訪れようとしています。ここ数年の
異常気象。日照量の極めて少ない年や、水不足、温暖化による暖冬など、近年は、様々な気象
変化が見られる年が続きました。
今年の茶園の状態は、僕が引き継がせていただいてから一番良い仕上がりを見せてくれて
います。昨年の 10月11月が暖かかったのが少し気になりますが、冬はしっかりと寒く、春は
段々と暖かくなってきてくれています。
例年通りと、久しぶりに言える気候です。とても、嬉しいです。
冬場にしっかりとした寒さを経験してもらうことにより、お茶の味に甘みと旨み、キレと
深みが生まれます。今年は、新芽たちが「萌芽期」に入った時に、若干の寒さの戻りはあり
ましたが、そこまでの被害も無く、雨もしっかりと降ってくれています。これから、しっか
りとした日照量があれば、グングン新芽は成長し味ものってくることと思います。
今、作業は「葉面散布」などをし、茶園を最終的に仕上げているところです。
平成 20年の「向島園のお茶と園主のコラボレート」を是非お楽しみ下さい♪ 
 「萌芽期」とは、新芽が越冬する為の新芽の外の殻を破ることを「萌芽」と言い、茶園全体
の新芽が 70%以上「萌芽」した状態を、「萌芽期」といいます。「萌芽」した新芽は、寒害から身
を守る殻を脱ぎ捨てた為、この状態で凍霜害などが起こると、新芽は壊死してしまいます。こ
の時期の、朝晩はドキドキです(><)
 「葉面散布」とは、液状の肥料いわゆる液肥 (酵素など)をお茶の葉っぱに霧状にして散
布することです。今、散布している物は、ハープを煮出し醗酵させた液を、約1000倍に希釈
して散布しています。これにより、葉っぱ自体からも栄養を吸収してくれます。